夜勤だとターンオーバーの周期が乱れるため肌も荒れやすい
生活習慣を見直して褒められ肌になろう!
生活習慣を見直して褒められ肌になろう!
まずは肌の仕組みについて説明します。肌は基底層と呼ばれる表皮の一番奥にある層で新しい細胞が作られ、それが上へ上へと表皮の表面部分まで押し出されます。役目を終えた肌細胞は垢や角質となって身体から剥がれ落ちて新しい細胞と入れ替わるわけですが、新しい細胞ができて表皮の表面に到達するまで約4週間、役目を終えて入れ替わるまで約2週間のサイクルで繰り返されます。これを「ターンオーバー」といいますが、夜勤などで睡眠のリズムが変わるとこのサイクルが崩れてしまうんです。まだ成長しきっていない肌が表面に出てしまったり、垢や角質となって剥がれ落ちるべき古い細胞が肌に留まったままになったりすることで乾燥やくすみ、シミなどの肌荒れを引き起こしてしまうんですね。
ターンオーバーとはいわゆる肌の新陳代謝のことなのですが、身体の場所によって速度が異なります。一番外気に触れている顔のターンオーバーは20代で約28日といわれていますが、年を重ねるとその速度が遅くなるんです。「若い頃に比べて傷が治りにくくなった」「最近シミが増えている」と感じている人もいるかと思いますが、それは年齢とともに新陳代謝が低下しているから。加齢によってターンオーバーにかかる日数も伸びるといわれていますが、30~40代になると約45日かかるといわれています。20代と比べて2週間以上長くなっていますよね。速度が遅くなるということはなかなか肌が生まれ変わらないということです。そのため、肌がくすんだり、シミができやすくなったりするんですね。
ターンオーバーのサイクルが遅いからといって無理に新陳代謝のスピードを速めようとしてはいけませんよ。未発達の細胞が表面に上がってくるので肌のバリア機能が低下して乾燥やがさつきなど肌荒れの原因になってしまいます。
加齢によってターンオーバーの速度が遅くなりますが、若いからといって安心してはいけませんよ。10代や20代でもターンオーバーが乱れることがあります。ターンオーバーが乱れる原因は暴飲暴食や睡眠不足など生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなどが挙げられます。どんなに高価なスキンケア商品を使用しても生活習慣が乱れていれば全部無駄になってしまいますよ。夜勤の日は帰宅するのがお昼になりますが、お昼に寝るとどうしても睡眠の質が悪くなってしまうため、成長ホルモンの分泌が足りず、ターンオーバーの周期が乱れてしまうんです。ターンオーバーの乱れは肌にも大きな影響を及ぼすため、肌荒れのリスクも高まってしまうんですよ。