美肌のコツは睡眠にアリ！

美容と睡眠の関係性

少し前に「美肌は夜つくられる」という言葉が流行りましたがご存知でしょうか？「寝るだけなら簡単！」と思っている人もいるかもしれませんが、ただ寝れば良いという意味ではありません。美容と睡眠の関係性をきちんと理解していなければ徒労に終わるだけです。
美肌には質の高い睡眠が必要だとされていますが、それは睡眠中にアンチエイジングに欠かせない「成長ホルモン」と「メラトニン」が分泌されるからです。成長ホルモンは入眠から3時間ほどで分泌されるといわれています。成長ホルモンには新陳代謝を促し、日中に浴びた紫外線のダメージを修復する働きや肌の水分量を増やす働きがあります。そして、それを促すのがメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンです。メラトニンは強い抗酸化力を持っており、その効果は抗酸化ビタミンとされるビタミンCやビタミンEを上回るのだとか。
睡眠が不足していると肌にハリがなくなりますが、それはメラトニンが減少して抗酸化力が弱まったからです。抗酸化力が低下すると肌のハリだけでなく老化そのものが進んでしまうので、なるべく質の高い睡眠をとるように意識しましょう。質の高い睡眠を習慣化することができれば肌荒れの改善はもちろん、シワやシミの予防にもなりますよ。

習慣化することが大切

質の高い睡眠が美肌をつくることはわかりましたが、そのためにはどのように行動し、何に気をつければ良いのでしょうか？
質の高い睡眠にはメラトニンが重要な役割を果たしていますが、メラトニンは神経伝達物質のセロトニンから生成されています。セロトニンはいわゆる幸せホルモンのことです。セロトニンが増えることで気分がポジティブになり、女性ホルモンが安定するので肌にも良い効果があるといわれています。つまり、メラトニンを減らさないためにはセロトニンを増やす行動をとることが重要なんですね。そのためには、乳製品や大豆、魚、果物などビタミンB6、タンパク質、糖質を積極的にとるようにしましょう。また、太陽の光を浴びながらヨガやウォーキングをしたり、家族やペットと触れ合ったりするのもおすすめです。
メラトニンを減らさないために意識しておきたいのは睡眠前の行動です。激しい運動や食事は寝る3時間前までに済ませておきましょう。頭は眠ろうとしていても身体が活動状態になっているので深い睡眠が訪れにくくなります。寝ながらスマホを触っている人もいますが、これも睡眠を妨げるNG行動ですよ。ブルーライトには頭を覚醒させる作用があるので寝つきが悪くなったり、浅い眠りになったりとメラトニンの生成に大きな影響を与えてしまいます。寝る1時間前から触らないようにしてくださいね。